直接下書きしていきます。
立体は立体で描いた方がわかりやすい。
「蒟醤とは漆の面にキズをつけて漆を充填する事」
と蒟醤の人間国宝はおっしゃっていた…。
ので今回蒟醤剣は使わず彫刻刀で彫りました。
蒟醤は不思議な表現で、ツライチの面にいくらでも図案を重ねる事ができます。
それはセル画を重ねるようでもあるし、フォトショのレイヤーのようでもあります。
また彫りにも色埋めにも工夫ができるので、掛け算すると非常に幅広い表現ができるものとなります。
開拓の余地がまだまだあるでしょう。
ツヤ上げすると途端に雰囲気変わります。
評価される作品としては御法度でしょうが、上研ぎのマットな雰囲気が一番好きです。
100%の仕上げよりも90%くらいであとは経年変化していく楽しみを作りたいものです。
内側は青銅塗り風に粉蒔いてみましたぁ。
作品ずっと作ってますが、いつも自分の思いと外側の世界とのせめぎ合いです。
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