まず。
今回は個人旅行ではなく、宇都宮大学の 松島さくら子先生(漆造形家) のアジア漆工芸学術支援事業 というプロジェクトに同行させていただいたものでした。
松島先生は、ミャンマーだけでなく、タイやベトナム、カンボジア、ラオス、シンガポール、中国、韓国、台湾、など各地で交流の場を持ち、アジア諸国と日本を漆を通じて繋ぐ活動をされています。
今年は久しぶりにミャンマーだという事で、是非にと参加をさせていただきました。
様子を語る前に旅の感想を。
異国の地で学ぶ漆は本当に刺激的で、まずその土地へ赴く事。違う国の人と話す事、食べる事。良い意味で全てにおいて自分にプレッシャーがかかってきました。
一人も知り合いがなく行ったのですが、漆という共通点が私を輪に繋いでくれました。
今回私は技法的にどんぴしゃの場所だったので気合いも入りましたが、行きたい場所には全て行けたし、欲しいと思ったものは全て手に入れる事ができました。が、一人の力では到底及ばないとも思いました。
これだけの事をなさるのに、先生は何度もその土地を訪れ調査し、何もないところから一つ一つ積み重ねてこられたのだろうと思います。
先生は旅の最後に、ボートクルーズで旅の人皆にイラワジ川の夕日を見せて下さいました。
きっと以前この景色を見て、いつか沢山の人に見せてあげたいと言う思いがあって連れてきて下さったのかな…と感じました。
微力ながら私なりに今後も事業のお手伝いができればと、感謝でいっぱいの旅となりました。