布張りが終われば、下地工程にはいります。
地の粉、砥の粉を漆と混ぜ合わせ、下地ペーストを作っていきます。
そしてそれをヘラで塗る。
また、ブリキ板で引きベラを作り見える部分を均一に整えます。
サビをつけて砥石で研いで、足りないところにまたつけて研いでの繰り返しです。
そろそろいいかなと思い漆を塗ってみて研ぐとやはりまだ凹みがあり、そこにはまたサビを補填していきます。
ここらへんの工程は捨て中塗りといい、身内の間では通称、捨て中地獄とよばれています(汗)
漆は鏡面仕上げにするため、映りこむ光まで考慮します。
つながる一枚の曲面にしないと、映る電球があちこちに歪み、とてもいやらしい感じになります。
ここらへんの作業は腕次第で短縮できると思います。
素地からいかに精度を上げて作っていくかが重要なのではないでしょうか。
きちんと研ぐという作業は思いの他辛いです。
だからなるべく回数は減らしたい。
ここらで許してという甘えが後で大きく労力としてはね返ってきます。
上達するには痛い目見て懲り懲りするしかないですね(苦笑)